南フランスのタロット:マルセイユ・タロット
Verseau が使うのは、南フランス生まれ の「マルセイユ版」タロット 「ホドロフスキー・カモワン版」
南フランスで、タロット・スクールに通って学びました。
日本でよく使われるタロットは、英語圏の「ウェイト版」タロットと、ウェイト版をベースにした様々な絵柄のもの。マルセイユ版を使う方は、かなり少数派だと思いますが、「マルセイユ版」は、とても面白い、ユニークな特徴を持つタロットデッキです。
こんなに魅力的なのに、日本であまり知られていないのは勿体無い。
以下に、「マルセイユ版」の特徴を、簡単に説明していきますね♡
「マルセイユ版」と「ウェイト版」
欧州大陸の「マルセイユ版」
日本でよく使われているタロットは、「ウェイト版」。
タロットを使う大抵の方が、「ウェイト版」か「ウエイト版を基本にしたタロット」をお使いだと思います。「ウェイト版」は、作者のアーサー・エドワード・ウェイトが、アメリカ生まれ・イギリス育ちのためでしょう、日本の他、アメリカやイギリスなどの英語圏で広く使われています。
一方、ヨーロッパの大陸側では、タロットというと、ほぼ間違いなく「マルセイユ版」 です。
ヨーロッパ大陸の国、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ポーランド。。などのタロットって、日本では、あまり聞きませんものね。すでに英語圏の影響はあるかもしれませんが、大陸側は基本「マルセイユ版」のようです。もともと、タロットは14、15世紀のイタリアが発祥とされていますので(諸説あり)、大陸側はこの流れでしょう。
「構造と絵」「シンボルと意味」
マルセイユ版とウェイト版の「大アルカナ22枚」は、似ている点がたくさんあります。タロットとしては、一見そんなに違いがないような気もしますが、やはり、「構造と絵」「シンボル(象徴)と意味」が違います。
一方、「小アルカナ」は、一見して「同じタロットとは思えない」ほどの違いがあります。「マルセイユ版」の小アルカナは、トランプカードのように数字だけを絵で表現し、「ウェイト版」のように、シチュエーションや物語を読み取れるものではありません。
「マルセイユ版」5つのフレンチな特徴
南仏生まれ・南仏育ちの「マルセイユ版」は、とっても「フレンチ」。
日本や英語圏でよく使われる「ウェイト版」とは、「構造と絵」「シンボルと意味」以外にも、特徴的な「フランスらしさ」があるのですが、それは具体的にどういうことでしょう?
1.「人間関係」に強いタロット
まず大きな特徴として、パートナーシップや人間関係を見るのに優れています。
恋愛や男女関係、家族を大切にする、とてもフランスらしい点です。
タロットの構造や展開法、意味の取り方などが、「関係性」を見るのに優れています。
質問者だけでなく、その周囲の人間関係や状況が読めるので、恋愛や夫婦、家族や友人などの関係性がよく読み取れます。心理や状況だけではなく、時には性的なことも。。心の愛と体の愛。どちらも大切にするフランスらしい「大人のタロット」です。
2.「根本原因」を読む
例えば、「仕事についての質問」でリーディングをしていても、展開されたカードを見ていると、「この方が本当に困っているのは、パートナーとの問題(親子関係、など)ね。」と読めることがよくあります。
マルセイユ版には、”複層的な視点” があり、質問する人がまったく気がついていない「問題の根本的な原因」に切り込むことができます。
3.「感情表現」が豊か
フランスで生活すると、誰もが、自分の感情や意見をとてもよく表現することに驚きます。
日本では、あまり自分の感情や意見を出してはいけない。表現する場合、綺麗に型に包んでひかえめに表現する。と思うのですが(最近は変わってきた感じもしますね。笑)、フランスでは、自由に、時にやりすぎでは?と感じる程。
「マルセイユ版」では、人間関係と心理がよく読めるのですが、それは、感情がよく表現されているということで、感情表現がとても豊かなタロットです。
同時にバランスを取るように、感情を鎮めて客観視するクールさも備えています。次に書きますね。
4. フランスの「はっきりした表現」
日本では、ファッションやグルメ、アートや恋愛のイメージがとても強いフランスだと思うのですが、実は「哲学と思想」「数学と科学」がとても得意で好きな国です。
”Ce qui n’est pas claire, n’est pas français.” – Antoine de Rivarol
「明晰ならざるもの、フランス語にあらず。」
という有名なフレーズがあるのですが、フランス語は「理路整然としてわかりやすい」ことを表現しています。
タロット・リーディングでも、読み取った意味、感じ取ったことを、「具体的にはっきり言葉で説明していく」のがフランス流。リーディングの解説でも、違いが出るように感じませんか?
5.「厳密なルール」と「自由な展開」
タロットカードの展開には、「型=スプレッド」 があります。
ケルト十字、ヘキサグラム、ホロスコープ、ダイヤモンドクロスなど、たくさんのスプレッドがありますが、どれも、「あらかじめ決まった枚数のカードを、決まった位置に置き」ます。 そのスプレッドには、もう他の展開方法はまったくありません。定型と定位置。
ところが、Verseau が使う「マルセイユ版」タロットのメソッドには、このような型がありません。
「型」があるとすれば、最初の3枚だけ。最初に引いた3枚のアルカナをベースに、「法則に則って、カードを展開」していきます。すると「ちゃんと規則に従っているけれど、リーディングの度に、全く異なる枚数と展開」になります。
「厳密なルール」を使うけれど、まったく「型にハマらない」「自由な展開」。
私は、これが「とてもフランスらしい♡」と思うのです。
太陽の光が溢れ、夏のヴァカンスに訪れる人が多い開放的な南仏のタロット。
それに、型をマスターした後、型を破り、自由に自分のやり方で生きる 水瓶座 (Verseau) の時代に、とてもふさわしい気がします。
まとめ*「マルセイユ版」の特徴
「マルセイユ版」タロットを使ったリーディング。
貴女の、もつれた人間関係、表に出せなくなった感情、傷ついで縮んだ心、曖昧な状況・自分の気持ち・他人の態度、硬直した状況、etc,…を打開するのに、とってもふさわしいタロットだと思いませんか?
貴女の問題・悩みを解決し、前に進むために、ぜひ一度お試し下さい♡
お待ちしております♡
※ 現在、タロット・リーディング・セッションは休止中です。再開はこのブログ上でお知らせします。どうぞお楽しみに♡