蓮の池*泥の中・水の中・水の上

お釈迦様の「蓮の池」

芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」。

とっても有名なお話。高校の教科書には必ず載っていた。んだけど、もう40年も前の話で、今もそうなのかしらん?(笑)

”生前、悪行の限りを尽くし、地獄に落ちて苦しんでいるカンダタ。その様子を、蓮池の水面から水晶玉の中を覗くように、仏様がご覧になっている。カンダタは、生前、たった一度だけ、蜘蛛を殺さずに見逃した。お釈迦さまは、そのカンダタの善行を考え、蓮池の水面から、蜘蛛の糸を垂らす。カンダタは、その蜘蛛の糸を伝って上へと昇り、水面に出ようとする…。”

んだけど。。

というお話。

「蓮の池」の水面には「蓮の花」が咲き、仏様のいらっしゃる世界の「水面」からは、「水の中」と、「池の底の泥」が見えている。透明な水晶の底を覗くように。

 

「泥中」に根を張り・「水中」を上へと登り・「水面」で花咲く

蓮の花は、池の底の「泥」に根を張り、水中をまっすぐ伸びて、水面で美しい花を咲かせます。

蓮の花は、仏教やヨガでよく使われるシンボル。泥のような人生に根を張って、そこから栄養をもらいながら、水の中を成長し、水面で人生の花を咲かせる

ヨガでは、尾骶骨に眠る蛇のエネルギー・クンダリーニが、背骨を伝って上昇し、頭頂で美しい千の花びらを開いた花を咲かせる。

蓮の池、蓮の花、は、困難な状況から、上向きに成長し、人生の花開く。という喩えです。

 

私の人生の「泥・水中・水面」

私は、「泥の中」から、「水の中」を上に向かって、「水面」に出たような気がしています。
ようやく。50数年かけて。(長い。。長すぎる。。笑)

「泥の中」

「泥の中」では、どうなっているのか自分でもまったく訳のわからない、意味不明で苦しくて困難な状態。カルマに絡めとられ、苦しさや重さがこれでもか。とやってきた頃。

若い頃だったから、時間の感覚も長くて、とても苦しかった。でも、死んでしまったらさらにカルマが増える。これ以上重いものは、決して背負えない。と思ったので、必死で踏ん張りました。

ネイタルホロスコープを見てくれた人が、「背負っているものが、一人分の荷物じゃない。」と言ったし、瞑想中「地球を背負うアトラス」が見えたけど、これ、私?

 

「水の中」

長い間、泥の中でもがいていたんだけど、ある時、突然「水の中」に頭が出た。そういう「時期」があるのかもしれない。星廻り。

「水の中」は、「泥の中」では見たことのない、摩訶不思議世界。

「水」は、タロットや占星術で、「感情や霊性」を表しますが、「水中」は、まさしくスピリチュアル世界。そして、感情に囚われた世界。悲しみや喜び、怒り、「念」 が押し寄せる世界。

「泥の中」にも「水」は含まれているので、すでに霊性を感じ取っていたけれど、「水の中」に入ったら、完全にスピリチュアル・霊的な世界。ここで、本当に不思議な体験をたくさんした私。2000年頃から始まって、2022-2023年ごろまで続いたかな。特に、フランスでタロットを始めてから、とても強く感じるようになりました。

この摩訶不思議体験は、このブログの「LOTUS*蓮の花」の項目に、いろいろ書いていこうと思います。

「普通の人」「社会人として真っ当に働いている人たち」の世界とは、完全別世界。こんなところに入り込んでしまうようでは、社会人生活が難しいはず。。それもネイタルホロスコープにも出ているそうです。

 

実は危ない「水の中」

私自身が体験してきたので、摩訶不思議なスピリチュアルな世界が「実在する」ことは、認めています。スピリチュアルや霊的世界を疑って、否定する人たちもいるけれど、私は、自分で実際に体験していろんなことを見たし、聞いたし、感じてきました。本当にある世界。

だけど、「水の中」は結構危ない。。スピリチュアルや霊的世界を「まったく疑わない人」も、実は結構危ないと思っています。

 

「水の上」に出る

私は「水中生物」ではなかったようで、「水中」では苦しくなり、上へと向かいました。

苦しかったから夢中で上に向かっていると、頭が「水面」に出た。昔、「泥の中」が苦しくてあがいていたら、「水中」に頭が出た時と同じ感じ。でも、今回は、もうちょっと位置が上。

「水面」では、太陽の光も輝いている。新鮮な空気が吸えるし、風も吹いている。そう「風」。。
ちょうど「風の時代」が始まった頃でした。

 

蓮の世界*泥〜水〜水面

試練の後の気づき

ここで気がついたのは、「私は蓮の花だったんだ。」ということ。

大地に咲くたくさんの花や木とは、なんか違うなぁ〜、私…。 と思っていたし、どうしてこんなに苦しくて、長年花が咲かないんだろう。「普通の生き方」がどうしてもできない。。と苦しみ続けたけど、実は、完全に種類が違った(笑)。

蓮池で、現実という「泥沼」に深く根ざし、泥から栄養を受け、「水中」というスピリチュアル世界、人の感情や念の重い世界を通り抜け、「水面」にたどり着いて、そこで花を咲かせる。

「水の中」で、「水中花」にもたくさん出会ったけれど、私は「水中花」でもなかった。「水の中」で苦しくなるなら、「水中花」じゃない。

「水面」に慣れてきたら、別の蓮の花々にも気がつくでしょう。花は、泥の中の地下茎でみんな繋がっている。「蓮の花一族」(笑)。

 

「蓮の花」のこれから

私はこれから、『水面』で花を咲かせ ます。このブログも、その「水面」での花を咲かせる私の活動の一環。「水面」に出た今、芥川の「蜘蛛の糸」の仏様よろしく、「水面の鏡」から、「水中」と、「地下の泥の底」まで、私が通ってきた道を見つめ直します。

これまで通ってきた「水の中」の不思議な体験を、ここに書いていきますね。

それは、「実在する」けれど、実は「かなり危険な世界」。ということも、書いていきます。

 

太陽@水瓶座。フランス滞在中にマルセイユ・タロットを学ぶ。”心と魂の錬金術” をモットーに、明るく軽やかな心と魂で生きる大人のライフスタイルを提案。マルセイユ版タロット、占星術、心理学、禅などがベース。

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

error: Content is protected !!