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”女性と女性性” の南フランス 〜 マルセイユ・タロットの故郷 〜
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マルセイユ・タロットの故郷、南仏
私の使う、ホドロフスキー・カモワン版マルセイユ・タロット は、フランスの都市マルセイユで生まれ、育まれてきました。
南フランスの地中海沿岸の町マルセイユ。
マルセイユは、フランスで、パリの次、2番目か、3番目に大きい、地中海に面した町。その創建は、古代ギリシアの植民地マッサリアで、2600年以上の歴史があります。皇紀は2600年並みの長さ。古く、歴史のある町です。
南フランスの古い伝承
南フランスには、昔ながらの伝承があります。
それは、「イスラエルから、小舟に乗って南フランスに流れ着いた聖人たち」の伝説
” 紀元0年。
イエスの磔刑後、イエスの縁者・関係者が迫害され、彼らは小舟に乗せられて、地中海に追放されたのでした。舟にはオールがなかったので、自分たちで行き先を決めることができず、風まかせ、波まかせ。舟もろとも海に沈むか、運良ければどこか遠い土地に流れ着くか…。
小舟は、沈むことなく、南フランスの Saintes-Maries-de-la-Mer サント・マリー・ド・ラ・メール という街の浜辺に流れ着き、ここから、それぞれが南フランス各地に移動して、イエスの教えをフランスに伝え、それがヨーロッパに伝わっていった。”
というお話。
実際、南フランス各地には、イスラエルから小舟に乗って流れ着いた『聖人たち』をお祀りする教会があります。実際に訪問できる教会、そこで続く伝統行事が実在し、歴史の1ページになっています。
南フランスの聖地
この「伝承」の中で、小舟が流れ着いた町 Saintes-Maries-de-la-Mer サント・マリー・ド・ラ・メールは、『海から来た聖なるマリアたち』という意味。ここには、舟に乗っていた、マリア・サロメ、マリア・ヤコブという、マリー(マリア)という名の2人の女性のための教会があります。
従者のサラも、ここに祀られています。
マグダラのマリアの弟ラザロは、Marseille マルセイユ で布教。
マグダラのマリアの姉マルタは、Tarascon タラスコン という町に行き、暴れる怪物タラスクを鎮めたと言われています。
タロット教室は、Saint-Maximin-la-Sainte-Baume サン・マクシマン・ラ・サント・ボーム という小さな街で開催されましたが、この町のla-Saint-Baume ラ・サント・ボームの山の上の洞窟で、マグダラのマリアが、30年間瞑想をして過ごしたと言われています。その跡に、現在、教会があります。
マグダラのマリアとその関係者が多いですね。
サント・ボーム山塊は、南フランスの「マグダラのマリアの聖地」らしく、私は2005年8月、日本から訪ねてきたタロット・リーダーの通訳兼ガイドとして、初めてここを訪れました。「聖地」の中でも、彼女が一番行きたかった場所。不思議なことが起こりましたが、それはまた別の機会に書いてみます。タロットスクールの仲間たちとも一緒に訪れた、懐かしい場所です。
”女性と女性性” の南フランス
女性聖職者がいた?先進地域
この伝承には、ラザロのように男性もいますが、「マグダラのマリア」「二人のマリア」、マグダラのマルタの姉「マルタ」、彼女たちを迎えた(従者)「サラ」など、女性聖人 が多いのが特徴です。
大昔、まだカトリック教会がなく、イエスの教えが原初のまま広がっていた頃の南仏では、「女性の聖職者」がいたのではないかという話もあるらしい…。カトリック教会では、女性の聖職者はおらず、修道女以外すべて男性ですから、南仏は、昔、男女平等の先進的な土地だったようです。
私が大学生の頃(もう40年近く前。。)、「南仏はバカロレア(高校卒業資格)の合格率が高い。伝統的に、北フランスより教育が行き渡っていた」と習った記憶があります。今はどうなのでしょう? 今は、東京のように、パリに一極集中かもしれません。
豊かな自然・ヴァカンス・芳香植物
南フランスは、夏のヴァカンス客が大変多い土地ですし(最近は、気候変動で暑すぎて、避けられることもあるとか…)、太陽の光が明るく、海や緑も多く、開放的。
女性的な豊かさとおおらかさがある土地のように感じます。
そんな南フランスで育まれた、マルセイユ・タロットです。ちょっと良さげでしょう?
オーガニック・ラヴェンダーの香りが漂うような(笑)。ハーブやお花といった、芳香植物の栽培も南フランスの特産で、香水やアロマオイルの原料になっています。
貴女の女性性 が、癒され、磨かれ、成長するかも♡しれません。
太陽@水瓶座。フランス滞在中にマルセイユ・タロットを学ぶ。”心と魂の錬金術” をモットーに、明るく軽やかな心と魂で生きる大人のライフスタイルを提案。マルセイユ版タロット、占星術、心理学、禅などがベース。
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