Ça m’est égal.

30代、フランス留学前に勤めていたフランス関係の会社。

時々、東京本社から、関西に指導のようにいらっしゃる方々がいらっしゃいました。

 

大抵お姉様方でしたが、お一人おじさまがいらっしゃいました。東大仏文科卒。だそうです。と聞くといかつい感じですが、とてものんびりしたおおらかな雰囲気の、冗談を連発される方でした。

この会社自体が、気持ちが良くて楽しいフランス愛に溢れる皆さんが多くて、私はとても楽しかったです♡
私がフランスに行ってから、社長が変わった(というか、会社が売却された)らしく、その後ずいぶん雰囲気が変わったらしいのですが。。

上に立つ人によって、会社の雰囲気がずいぶん変わることは、最近某新聞社でも経験したことです。

 

さて、本題。

勤務中のある時、また、この東大仏文のおじさまが関西にいらっしゃいまして、私はコーヒーをお出ししたのですが、その時、「ホットとアイス、どちらがよろしいですか?」と尋ねました。

するとお返事は、

POINTÇa m’est égal.

 

でした。

 

発音は、サメテギャル。

クールなギャルではありません。

「どちらでもいいよ。」という意味のフランス語です。

 

でもこれ、「冷めてもいいよ。」という意味にも聞こえたんですよねぇ。。

私は、一瞬固まって、東大仏文おじさまの顔をまじまじと見つめました。

もちろん、東大仏文おじさまも、このフランス語が日本語で冗談になるだろうというお考えで、こうおっしゃったようです。

私は、どちらをお出ししたのか、記憶にありませんが。。(笑)

いきなりこの文章がジョークで出てくるのはすごいと思いましたが、ひょっとして普段からよく使っていらっしゃる持ちネタだったのでしょうか??

 

どうしてこんな話を思い出したかというと、今朝、新聞をチラとめくったら、この「サメテギャル」が、カタカナでタイトルになっている本の小さな広告を見つけたからです。

本のタイトルは『サメテガル』でしたが。

(私は「サメテギャル」くらいに発音します)

老害にならないよう、70過ぎたら『サメテガル』でいこう。という内容の本のようです。

『サメテガル』が目に入った途端、「これはひょっとしてあの東大仏文科おじさまの本?」と思ったのですが、ご著者は違う方でした。

 

確かに、

どっちでもいいよ。

それくらいの気楽さは、日常で大切ですよね♡

とはいえ、『絶対譲れないところ』は、絶対に譲らない私ですけれど(笑)

譲ったら、命など諸々がなくなりかねないことがありますので。日本でもこんなことがあるとは、全く思っていませんでしたが(笑)。

 

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